「勘違いしないでくれるかな。僕は君が大嫌いだし、君だって僕が嫌いだろう?僕たちは一生、交じりあっても解け合ったりなんてしない。こうやって優しくしてやってるのだって、君が僕なんかに感じてしまうという事実に対する自己嫌悪の渦に飲まれてしまえってことさ。わかってる?×××。聞こえてるんだろ?」
「っ……痛っ」
「あははははははははははははっ!ねぇ痛い?本当に?」
「……っ」
そのすべてを無いことにして、必死に声を隠した。奴の言う通りになりつつある自分がとても嫌で、それでも受け止めて貰える相手がいる自分自身に嫌悪して。
誰よりも優しい少女を思い出す。
居てほしい時に隣に居てくれる少年を思い出す。
--鳴呼、いつになれば俺は。
直接的か間接的かを曖昧にしてぼかしてみる。
微妙…。
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