死んじゃえばいいのに、オレなんか。
一人でぼそって呟いてから、なんて苦い言葉なんだろうと思った。
別に舌を通して感じるべちゃっとした爽やかなものではない。もっとぐちゃぐちゃしてどろどろして、膨らんでいて萎んでいるものなのだ。口の中で溜め込んだ生暖かい空気をうっかり飲み込んでしまったような。
胸が圧迫された。喉まで何かが込み上げて中から圧し広げてこようとする。
一度息を吐いた。生きた心地がしない。目の奧が微かに、歪む。
三橋はそんな中で、二度と口にしないと、ただ漠然と心の中で誓ったことだけを覚えていた。無論、そんなことが果たされるわけなかったのだけれど。
死にたいって言葉を何気なく言うようになったらおしまいだなぁと中学の時に思いました。
今思うと、逆なのかな?
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