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烙印

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2007.06.17 Sun 「 無題携帯
少女は泣いていた。
涙を溜めて世界を明るくしないために目隠しをして泣いていた。
悲しいから泣いていた。
見たくないから泣いていた。
見えないから泣いていた。

怖くて怖くて泣いていた。
そのぬのをはずすことはこわくてこわくて。

少女はただ泣き続けるしか無かった。だって少女は死ぬということを知らなかったから。




久々に全部全部どうでも良くなってしまったら、意味がわからないものが…(ぁぁ
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2007.06.16 Sat 「 夢の使者携帯
「…オメェはそれで、死ぬつもりなのか」
「うん、決めたから」

本当はずっと、殺して欲しくて堪らなかった。
そう言って、ツナは悲しいくらいの罪悪感に顔を歪めて笑う。

「逃げるのか」
「ウン、」
「…俺が居なくてもか、そこに」
「嫌だよ。お前は連れてかないよ。」
「……ッ………じゃあ、」
「駄目だよ、リボーン」

頭を撫でる、温かな手。

「お前に俺は殺せないよ」



続かなかった……(ぅわぁ
2007.06.16 Sat 「 取って置きの笑顔を君に携帯
※キッチンスタッフが好きですという話。

「じゃあ佐藤君は小さい時から可愛いとか言われたことないんだね」
「何が言いたい」
「ううん。じゃあさぞかしいやーな子供だったんだなぁと思って」
「…お前にだけは言われたくないぞ、相馬」
「そんな酷いよ!僕は小さい頃から規則正しい生活を送ってるのに!」
「お前が早寝早起きしてるからって、性格は変わんねーだろ…」
「ひどいな-。…ぁ、でも佐藤君可愛いところあるよね」
「気持ち悪い」
「一刀両断?!」
「……お前がその笑顔のときはろくなこと言わない」
「ぇ-…僕はただ、轟さんの前だけ無表情の中にも感情変化を見せる佐藤君はなかなか可愛いっていいたいだけ………佐藤君、そのお鍋はなにかな-……?」
「お前にだけはじゃあ、俺の怒る姿を特別に見せてやろう。どーだ可愛いだろ?」
「いやいやいやそれ冬のキャンペーン用の土鍋だよ?!季節外れな上痛いよそれは!軽く犯罪だよ?!」
「逃げ切ってみせるさ。だから安心して逝け」
「ごごごめん佐藤君!ほんと~にごめんっ!」
「…………」
「轟さんの取って置き笑顔の写真あげるから許し……「……許さねぇ」




オチが微妙。
WORKING!!ではこの二人が好き過ぎる。久々に発掘したら無性に書きたくなりました。ちなみに45品目参照です。
佐八が好き。八千代さん天然百合属性で杏子さん大好きだから、佐藤さん報われなくてそこの辺りを相馬さんにからかわれてるといいよ。原作設定そのままが好き。
2007.06.14 Thu 「 どうせ君には敵わない携帯
きちんとフラレたらすっきりしただなんて、なんという皮肉だろう。
栗色の髪。琥珀の瞳。はにかんだような笑顔に、暗い暗い過去に重たい重たい鎖を持った、少女。
好きだった。憧れだった。
それだけは、確か。
今でも彼女のいいところ悪いところ大好きなところ嫌いなところ、書き始めたら彼にだって勝てる自信がある。
なのに、何故、
「--ああ、なんで、もう溶けちゃったはずなのに」
どうして僕は、君に敵わない。
君はもう、あの子をモノになど出来はしないのに。
零れたのが生暖かな涙でよかった。彼にもまだきっと、呆れ顔をされる程度。

…いつまで覚えてられるのだろうか。

彼の揺らがない笑顔も、この、今の彼女への思いも。
竜は考えてから畜生と口にした。涙は、情けないことに止まらなかった。




前日に引き続き。本当に書き直したい…。竜の馬鹿っぷりを書きたくて仕方ないっ!(爆
2007.06.13 Wed 「 こびりついた憧憬携帯
「健っ!」

引き止めた意味なんて、わからなかった。でも健気で不器用で臆病な彼が初めて、自分で進むと言ったから。だから、

「何?姉さん」
「…あんた……」

ああねぇ、そんな風に笑わないで。私はあんたが憎くて憎くて憎くて憎くて堪らなかった。あんたみたいな疫病神、早く死んじゃえばいいってずぅっと思ってた。
汚い自分が嫌だった。綺麗なあんたが眩しかった。それが偽りなのを知らないあんたが愚かしくて愛おしかった。
なんて、馬鹿な子。
そうやって嘲るだけでいられたら、どんなに、どんなによかったろう。

「……あんたは、」

ねぇそれでも。あんたは。

「……シアワセ?」

問わずにはいられなかった。そんな人生で、そんな運命で。
でも、健は一瞬顔を訝しげに歪めただけで。こんな、偽りだらけの、作り出す度に大事な何かを欠如するこの世界で、曇り無い答えを口にした。

「ああ。」
「…本当に?」
「…少なくとも、世界が綺麗じゃないことくらいは知ってるさ。でも、俺はあいつらや、……姉さんが、それでもこの世界に生きたいっていうなら、その幸せを守る。それが俺の、」

俺の幸せだから。

あの時に泣いてしまえばよかった。全て打ち明けてこの子を抱き締めて逃げてしまえばよかった。そう思っても悔やんでも、

その笑顔が、忘れられなくて

(後悔さえさせてくれないなんて、酷すぎる仕返しね)




懐かしい-。唯一終わらせた長編。書き直したい。
素直なのに真っ黒な感情を抱えてる少女と、捻くれてる部分はあれど、基本的に綺麗ごとしか知らない少年の物語。
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