ふ 、と。
襲う虚無感とかに吐き気がして、泣きそうになるときがある。
堪らず倒れたベッドのシーツが波を打つ。体が冷たくて、暖を求めてもがいた。視界は朧、でもその先が疼く。
左手首に血が集まってくる気がした。掻きむしりたくなる、どうしても。
痒い かゆい カユ、
唐突に訪れてそして唐突に静みゆく満ち欠け。
はふ、と息を吐いて、また吸って、吐き出した。
左手首を見る。何の異常もない、日が当たらいが故に白いそこ。
--いつまで、引きずればいい。
そう思って、思わず舌打ちをした。
橙とも赤とも取れるかなぁ…
個人的には前者なつもりだった。。
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