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烙印

2025.09.27 Sat 「 [PR]
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2007.06.08 Fri 「 心配携帯
「お気楽な守り方もあったものですね」

皮肉は喉の奥から面白いくらいつるりと流れる。舌に残った味はとても苦くて、しょっぱい。それだけで、吐き出された言葉がどれだけ鋭利で尖っていたのかなんて、僕は知ることが出来ない。だから、そんな痛そうな貴方の顔なんて、見ていない。そういうことにしたかった。

「……ごめんな」

乾いた空気に血で濡れた髪を揺らし、揃いの瞳をそっと瞼で隠す彼は、ディーノはまるで幻のような淡さだ。甘いだけでないくせに何処か夢見がちで、まだ少年の頃を信じている。そういう緩慢で灰色の、冷たく曇った甘味のような。

「でも、お前が無事でよかったよ、骸」
「………余計なことを、」

マフィアに助けられるなんて屈辱だ。
そうやって辛辣に言い捨てると、相手は悲壮に表情を歪める。知らない。彼が、勝手に助けたのだ、関係なんか、関係なんか

「貴方なんか、」


(自分が傷付いて助けただなんて、そんな身勝手な)





刺激を受けてディノむく。
微妙だな…
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