「待て…!」
こんな混乱した中で、と続けようとした声が、唐突に呻き声へと変わる。それほど深くも無いくせに、嫌に出血するところを切られたものだとは思う。痛くて意識が飛びそうだ。
「ほら、無茶するな。ラルはそこで休んでろコラ」
「しかし…!」
「いーから」
少しばかり年不相応な笑顔。何一つ、いつもと変わらない。
「すぐ戻ってくるから、教官」
あのときにただ一言、此処に居ろって、言えればよかったのに。
素敵サイトさんに影響されて書いてみる。
本編で詳細やる前に、コロラルを捏造してみよう企画でした。
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