烙印
2025.10.14 Tue 「
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2007.05.20 Sun 「
OBOV:00
」
携帯
(死ねばいい、それ自体は簡単なんだから)
変な子供が居た。なんだかガラス細工みたいな餓鬼だった。
ビー玉のようなオレンジの瞳に、雨で彼の肌にただ張り付いた煮詰めた蜂蜜色の髪。
「・・・・・・お前、死にたいのか?」
「・・・べつに、死にたくはないよ」
それを彩る赤は、目を逸らしたくなるほど痛々しかった。この俺が。
(肩に一発、腹に一発ってところか。)
出血がひどい。このまま放っておけば死ぬんだろう、コイツ。
「・・・助けて欲しいか?坊主」
「助けたいの?あなたは」
妙なことを聞く子供。
「・・・俺が質問してるんだぞ」
「助けたいんだ。変わってるね」
初めて気づく。睨まれてるんだ。こんな小さな餓鬼に、一丁前に、俺は。
それは拒絶していた。俺じゃない、全てを。世界を。大まかすぎるけど、そういう抽象的で子供じみた、目の前にあるものを全部憎めばいいや、みたいな。投げやりな感じ。
むかついた。
「申し訳ないが、助けたくはないな。女が連れ込めなくなる」
気丈に振る舞っていたって、やはり子供だ。一度肩で息をし始めたら建前は通用しないようで、呼吸は既に乱れ始めている。
「でも、死にたくないっていうなら、そんな目はしねぇよなぁ?」
「・・・・・・」
「来い」
手を無理矢理掴んだら、肩に埋め込まれているらしい弾丸の痛みに顔を顰めていた。
そうだ、もっと痛がればいい。生きてるって思い知ればいいんだ。
そう思いながらも、ようやく餓鬼らしく痛みに涙を流す姿を見て、不謹慎にも口元が緩んでしまう。
それが、俺とボンゴレの出会い。
***************
オリジナルブラッドオブボンゴレ。略してOBOV。
無理あるなぁ。
始めてみました捏造初代。続けられるところまで書こうと思います、はい。
こればっかりは簡易なログが出来る・・・はず。
配布:
http://id12.fm-p.jp/2/Fascinating/
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